休日

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任務から帰還した私達は宗谷隊長から1日休暇を頂いた。 他の班はまだ任務から戻って来てないみたいだ。 私は今日、天空院隊長と話しをする為に学校へと来ている。 今の時間授業中のはずだが宗谷隊長が連絡した所いつでもいいからと天空院隊長が言ったらしい。 コンコン。 「失礼します。」 ドアを開けるとやはり授業中。 「来てくれたか。片倉 涼子。」 教卓の前にいた男性が声をかけてきた。 「天空院 昴だ。よろしく。」 「はじめまして。片倉 涼子です。」 入隊式で見たけど、近くでみると凄い美形だ。 まるで絵本に出て来る王子様。年は私よりも上かな?十代…いや、二十代だと思う。 …天空院隊長と比べると宗谷隊長は盗賊の頭位の差があるわね。 女性に人気あるだろうな…女生徒の視線が怖い。 天空院隊長と握手をしている私を凄い目で睨んでいる。 「ここじゃ話しづらいな。外に出ようか。」 「はい。」 天空院隊長は部下に代わりに授業をする様指示を出し私と一緒に教室を出た。 学校の近くの喫茶店に入り窓際の席に座った天空院隊長は紅茶を2つ頼みぼけーっとその光景を見ていた私に話しかけた。 「男が紅茶だとおかしいかな?」 「そ、そんな事はありませんよ。」 寧ろ似合ってる。 「君に一番隊へ来て欲しい…純から聞いたかな?」 「はい。ただ、理由は教えてもらってません。」 宗谷隊長に聞いても昴から直接聞けと教えてくれなかった。 「君の戦闘力を俺は買っている。」 私の戦闘力?どこかで私を見たのかしら。 「君の実技試験を見て正直、驚いた。」 実技試験を見てたのか。 「買い被りですよ。私は入隊して実戦形式の試合で一度負けてます。」 「エミル=ガブリエフに負けた事は知っている。だがそれは君が自分の能力を自覚してないからだ。」 能力? 「君が持つ能力を俺達は【制御】と呼んでいる。」 制御? 「君は100の威力を持つ魔力を生み出すのに必要な魔力…気はいくらだと思う?」 気は生命の源で誰でも持っている。 気は使い方によって魔力にも闘気にもなる。 戦闘には大きく分けて三つのタイプがある。 総大将や山田変…隊長の様な気を体の中で練り上げ闘気に変えて肉体の性能を上げる格闘タイプ。 兵士達の半数以上がこのタイプになる。
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