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少し時間を置き私も店を出た。
寮に帰ってゆっくり考えて返事をしよう。
「おやー?涼子ちゃんではないかー。」
寮への帰り道でアンジェラさんと会った。
「こんにちは、アンジェラさんと…」
アンジェラさんの隣には目つきの悪い紅色の髪の女性がいる。
「燐ー。この子は涼子ちゃんー。純の生徒だよー。」
燐?確か宗谷隊長の部下の名前にいたわね。
「はじめまして。片倉 涼子と言います。」
私が一礼して挨拶すると燐さんは手を振り。
「ああ。いいよ、自己紹介なんてどうせ覚える気ねぇし。」
え?
「アンジェラ。私は眠いんだ、とっと新しい仲間に挨拶して帰るぜ。」
仲間?レイミの事かしら。
いや、そんな事より
「待って下さい。私だって宗谷隊長の生徒でぶ、部下になるかもしれないのにそんな言い方ないんじゃないですか?」
燐さんは鼻で笑った。
見た目と違い性格は悪い様だ。
「はっ。あり得ねえよ。」
くっ。この女ムカクツわね!
「どうして断言出来るのか教えてくれませんか?」
声を荒げたい気持ちを抑えて話す。
「私が嫌いだから。」
ブチッ。
「それはアナタの感情でしょ!何?アナタが私を嫌いなら宗谷隊長も嫌いなの?!」
「ああ、そうだよ!少なくとも好きじゃねぇはずだ!!」
「アナタ矛盾してるわよ?!少なくとも好きじゃない?だったら嫌いじゃないかもしれないじゃない!!」
「好かれてないって事は嫌われてるんだよ小娘?!」
「小娘?!はっ!自分の事言ってるのかなお嬢ちゃん?!」
「背丈の事じゃねえよ!!大体、胸なら私のがお前よりあるぜ?!」
「なっ?!そんなに変わんないわよ!!」
「いいや、変わるね!!お前の胸なんて手に収まる程度だろ?私は収まらないからな!!」
「なんですって!!」
「なんだよ!!」
この後3時間口喧嘩が続いた。
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