休日

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アンジェラさん達を自身の一部と言った宗谷隊長に認めて欲しい。 私も彼の一部と思われてみたい。 「んー。青春だねー。」 一人で納得して頷くアンジェラさん。 何が青春なんだろ? 「まっ。万が一アンタが純の部下になれたら裸で逆立ちして街を一周してやるよ。」 …ほう。 「燐さんそれは本当ですか?」 「ああ。なんなら一筆書いてやろうか?」 私はバックから紙とペンを取り出し燐さんに渡した。 「では、これに書いて下さいね。アンジェラさんも証人としてサインお願いします。」 燐さんはこんな事しても無駄だとサインをしてアンジェラさんに渡した。 「はいー。これでいいかなー?」 私は紙に書かれた文章を確認してバックに閉まった。 「ふふふ…」 声に出して笑ってしまった。 私は息を大きく吸い込み燐さんに向かって言葉を吐いた。 「みてなさい!!必ずやってもらいますかね!!!」 私は学校へと再び走っていく。 「なんだ、アイツ?」 「青春だねー。」 学校へ着いた私は息を整えて一番隊のドアを叩く。 「失礼します。」 女生徒達はまた天空院隊長を連れて行く気かと睨んでくるがもうここへは来る事はないから許して欲しい。 「その顔だと俺はフラレたかな?」 天空院隊長は少し悲しげに微笑む。 「すいません。」 私は深々と頭を下げた。 「気が変わったら…と言うのは君に対して失礼かな?」 天空院隊長の言葉に笑って返した。 「失礼しました!」 これでいい。 三番隊で頑張るんだ。 私は学校を後にした。
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