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本に夢中になってたらいつの間にかお昼を過ぎていた。
外に行くのも面倒だし適当にあるもので済ますかなぁ。
ピンポーン。
誰だろ?エミルちゃんかな。
「はーい。」
「やっほー。」
ドアを開けるとアンジェラさんと…誰かな?
「えっと。アンジェラさんそちらの方は…。」
「とりあえず入っていいかなー。」
「あっ、どうぞ。」
アンジェラさんと少女は中へ入るとテーブルの前に座る。
「レイミー。この子は燐、私達と同じ純の部下なのだー。」
この人…が?
いや今は挨拶が先だね。
「はじめまして。レイミ=クリスマスです。」
「燐だ。よろしくな。」
グー。
「レイミお腹減ってるのー?」
「朝から何も食べず本を読んでまして…」
今私は顔が赤くなってるだろうな。
「よし、私が何か作ってあげようー。」
アンジェラさんはキッチンに向かって行った。
「レイミ、人間食事をちゃんと取らなきゃダメだぜ?」
燐さんは心配そうに私を見る。
「燐さんは食べないんですか?」
隊長が燐さんは何も食べずに寝ていると言ってたけど…
「私はいいんだ。食事は別に取らなくてもな。」
うーん、食事も取らない、そして燐さんから感じる魔力…
「燐さん吸血鬼ですか?」
燐さんは驚く事もなくにやっと笑った。
「わかるか?」
「燐さんから感じる魔力は人のモノとは違いますから。」
けど、今昼間なんだけど…
「ああ、吸血鬼が太陽の光を浴びると灰になるってのは嘘だ。」
外を見ていた私の考えを察してか燐さんが答えた。
「じゃあ、無敵ですね。」
吸血鬼の魔力は人の数十倍あると云われてる。
燐さんから感じる魔力は私を軽く凌いでいた。
「そうでもねぇよ。私は昔、純にボコボコにされて負けたからな。あん時はマジ死ぬかと思ったね。あはは。」
楽しそうに笑う燐さん。
吸血鬼を倒すとはさすがです隊長!
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