休日

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「吸血鬼が仲間だと嫌か?」 文献では吸血鬼は残忍で冷酷な存在で吸血鬼によって滅ぼされた国もあるとか。 「別に問題はないと思いますよ。人を襲うのもそれが吸血鬼の習慣なんでしょ?」 燐さんは大声で笑ってテーブルを何度も叩いた。 「やっぱ、純が選んだ部下だな。アンジェラ達も同じ様な事言ってたぜ。」 私にとって吸血鬼とか人とか関係ない。 けど… 「燐さん。男言葉はやめませんか?もったいないですよ。」 燐さんはとても綺麗だ。そんな人(?)が男言葉を使うなんてなんかもったいなく感じる。 「アンジェラ達にも言われたよそれ。」 また大声で笑う燐さん。 治す気はないのか…残念。 「おまたー。」 アンジェラさんが料理を運んで来た。 「うわー。アンジェラさんとても美味しいです!」 アンジェラさんが作ってくれたのはミートスパゲティ、同じ食材を使っても私だとこうはならない。 「レイミは作りがいがあるねー。」 アンジェラさんはうん、うんと頷く。 「レイミ、私はまだ魔力が回復しきってねぇし、今日は挨拶だけしに来たんだが。私から一つお願いがある。」 燐さんは真剣な顔で私を見る。 私は食べるのを止め燐さんを見た。 「[さん]付けは止めろ。私達は仲間だ上も下もねぇ。だから遠慮はいらねえ。」 燐さんの瞳は反論は許さないと言っていた。 「わかりました。燐。」 燐は満足し満面の笑顔をみせた。 なる程、男言葉とこの笑顔に男はころっと落ちるんですね。 「じゃ、私達は帰るよ。あと10日もすりゃ回復するからその時また話そうや。」 アンジェラと燐は立ち上がり部屋を出る 。 私はドアまで見送った。 「じゃあな、レイミ。」 「また、明日ー。」 「アンジェラ、料理ありがとうございます。美味しく頂きます。燐、10日後に。」 お互いに手を振ってドアを閉めた。 私はアンジェラの作った料理を食べながら隊長と仲間に恵まれた事を神様に感謝した。
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