休日

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「お前らに教える事はもうない。後は皆、自分の行きたい道を進んでくれ。」 『あんた何も教えてないだろ!!』 失礼な奴らだちゃんと教えてやったろ? 正しい女の口説き方とか別れ方とか立ち直り方とかさ。 「月島!!我慢の限界じゃ!勝負しろ!!俺が勝ったら二度と俺のやり方に口を出すな!?」 グランドでは山田が月島に勝負を挑んでいた。 おいおい。兵士とはいえ女に手を出すのはいただけないな。 「いいですよ。私が勝ったら死んで下さい。」 殺る気満々だな月島…。 月島はどうみても魔力タイプ…格闘タイプの山田に勝てるとは思えないが…。 何より山田は隊長、月島は副隊長…月島が勝てるとは思えない。 「ふぅ…はっ!!」 山田の服が破れ上半身裸になる。 山田の生徒達はそれをみて歓声を上げる。 類は何とかって奴か…。 「お前ら山田の生徒達を見習えよ。教官が何かやれば拍手して喜ぶ。これ次のテスト範囲だから。」 『まず授業をしろ。』 いつの間にか窓際に集まった生徒達は相変わらずのチームワークをみせてくれる。 月島は少女に向こうに行ってなさいと言って一歩前に出る。 マジでやる気か? 「いくぞ月島!!」 やば!山田本気だ!! 土煙を上げ山田は一瞬で月島の背後をとる。 上から見下ろすカタチで見てる俺には山田の動きが手に取るように見えるが月島には消えたとしか思わないはず。 現に俺の生徒達は山田隊長が消えた!とか叫んでいる。 山田は闘気を込めた拳を振り下ろした! 洒落にならん! あんな闘気を込めた拳、直撃すれば即死モノだぞ! ドオーン!! 「なっ!?」 驚愕したのは山田。月島は目を丸くして動揺している…のか? 「な、なにが起こったんじゃ?」 山田の闘気を込めた拳はグランドにある巨大な岩を粉砕した。 「その辺で止めとけよお前ら。おじさんが止めなかったらケガしてたよ?」 「余計な事をするな冴島!!」 酷い言われ様だね~。命の恩人に対してそれはないんじゃね?
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