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「愛しいアンジェラへ、君の前ではダイヤモ…」
凄い勢いで手紙を奪われた。
「アンジェラに断られた場合私に声を出して読めと書いてあったぞ。」
顔真っ赤にして睨むアンジェラに説明した。
「読まなくていいから!!」
手紙をビリビリ破ってゴミ箱に捨てた。
雅樹…帰って来たら死ぬかもな。
「今日は修練場で訓練を行う。」
『はい!』
生徒達と修練場に移動した。
「エミル=ガブリエフ。ルナの指導を受けろ。片倉 涼子、木島 晴斗はアンジェラに付いてもらえ。」
「うふふー。ちょっと私機嫌悪いから手荒にいくわよー?」
不気味に笑うアンジェラに後ずさりする涼子と晴斗。
「レイミは私と実戦形式で訓練を行う。」
「はい!!」
レイミは勇み足で準備をする。
修練場は頑丈に造られているがここで全力でやると破壊してしまう。
「レイミ、銃に込めるのは魔力までにしておけ。」
レイミは頷くと身構える。
「行くぞ。」
合図と同時にレイミは後方へ跳ぶ。
跳ぶと同時に私に魔力を数発撃つ。
撃ち出された弾は全て違う属性。
一度にそんな芸等が出来るとは知らなかった。
私は真っ直ぐレイミに向かって行く。
当たりそうな弾だけ手で払い落とす。
レイミは距離を保つ為に更に後方へ跳び弾を数発撃つが…
そこに私はいない、レイミの背後に回り手刀を放つが寸での所で避けられる。
「くっ。」
小さく声を漏らしレイミは反転し弾を撃つと距離を縮めての接近戦に切り替えた。
「正しい判断だ。」
レイミは上段蹴りを繰り出すが私は紙一重でそれを避けた。
振り抜いた脚を軸に反対の脚で回し蹴りを放つ
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