訓練

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「気が高ぶってますよ。」 いつの間にか隣にいるルナに腕を引っ張られた。 「大丈夫だ。」 そう言うとルナは手を離した。 「訓練を再開しろ。」 私の言葉に訓練が再開された。 レイミはいつの間にか寝てしまったのでアンジェラと涼子達の訓練を見る。 「隊長ー!!これ本当に訓練すか!!」 修練場を走り回ってる…いや、アンジェラから逃げ回ってる晴斗が叫んでいる。 「知らん。アンジェラに聞け。」 「アンジェラさーん!これどんな訓練すか!!」 アンジェラはニコニコ笑いながら晴斗に答える。 「憂さ晴らしー。」 涼子と晴斗は大鎌を持ったアンジェラから逃げ回っている。 「大丈夫、大丈夫ー。即死じゃなかったら治してあげるからー。」 アンジェラは大鎌を晴斗に振り抜いたがしゃがんで避けた。 「はあはあ。」 晴斗を狙うアンジェラと距離を置き涼子は息を整える。 「涼子ちゃんー。休んでる暇ないよー?」 顔を上げた涼子の前には大鎌を持ったアンジェラが。 「ひぃぃ!」 振り下ろされた大鎌をなんとか避けた涼子は走りだす。 「おしいー。」 本当に残念そうに言って涼子を追いかけるアンジェラ。 「涼子こっちだ!!」 晴斗は床にテープで作った円の中から涼子を呼ぶ。 円の前には安全地帯と書かれてる。 あの場所は安全なのか。 涼子は転がり込む様に円に入る。 「何それー?」 アンジェラは構わず2人に大鎌を振り払った。 「ち、ちょっと!アンジェラさん安全地帯て書いてますよ?!」 避けながら聞く涼子。 「安全地帯なんて知らないよ私ー。」 「晴斗おおお!!」 どうやら晴斗が勝手に作ったらしい。 涼子は晴斗を捕まえてアンジェラに投げ飛ばした。 アンジェラは立ち上まり大鎌を振りかぶった。 「絶好球だねー。」 バスッ。 …。 エミルの訓練を見るか。
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