破棄

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「退いて下さらないなら仕方有りません。奥の要人と共にここで私は消えます。」 私は銃の中に反発する2つの属性を生み出す。 生み出した魔力は私の意思でもしくは私が意識をなくしたらどうなるか。 制御を失った2つの魔力は銃を中心に暴走する。 今、銃に込めた魔力が暴走すれば今いる施設くらいなら軽く消滅するはず。 「いいのかい?中には純の生徒がいるのだろう?」 …エミルちゃん…ごめんね。 私は天空院隊長に向けにっこり笑う。 「天空院隊長。私は宗谷 純の部下ですよ?」 隊長に頼まれたんです…。 一緒に戦えない私にはこれくらいしか出来ない。 「…参った。」 天空院隊長は両手を上げて微笑む。 「全く適わないね。君は間違いなく純の部下だ。」 天空院隊長は部屋を出て行く時にボソッと呟いた。 「嫉妬してしまうね。純に」 …。 私はゆっくりと銃に込めた魔力を放出した。 「ふぅ~」 怖かった~。 天空院隊長が退いてくれて良かった。 「…レイミ。一体何だったの?」 涼子ちゃんはまだ理解出来てないらしい。 「奥にいる人と天空院隊長を会わすなって隊長に言われてたの。」 椿とエミルちゃんのいる部屋の扉を開くと風の魔法壁が張られている。 エミルちゃんにもう大丈夫と頷くと壁が消えた。 「昴が来てたのか」 椅子に座って読書している椿は平然とした顔で話す。 あれ? 話しの流れだと椿と天空院隊長は仲がいいのかと思ったんだけど… 「椿、天空院隊長と知り合いなの?」 エミルちゃんアナタはいつも、いつも… 私が聞きたい事をさらっと言ってくれてありがとう! 「何度か会った事はあるな。」 あれ~? 「椿、隊長はアナタと天空院隊長を会わすなって…」 「奴がそう言ったのかあぁぁぁ!」 椿は立ち上がる時に裾を踏み見事に転けた。 エミルちゃんが近寄り椿を立ち上がらせる。
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