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十傑か確かに強いが…
ガルク程度なら私の敵ではない
「アンジェラ達は軍議室で待機しています。」
ルナに言われ軍議室に向かった。
軍議室にはアンジェラ達と才蔵。そして指揮官の男がいる。
「これからガロアルジア国を殲滅する。アンジェラ達は3つの都市を分かれて潰せ。ルナはここで待機しろ。」
皆、異論はない様だ。アンジェラ達は軍議室を出て行った。
「すまない宗谷、お前達を燈国のいざこざに巻き込んでしまって。」
才蔵が気にする事ではない。
王からの勅命で私達はここにいるのだから。
北斗との約束を守るために私はここにいるのだから。
「気にするな。ルナ頼んだぞ。」
ルナはコクリと頷いた。
軍議室に出て王都へ向かうため城門へと歩く。
城門の前には燐がいた。
腕を組み髪をなびかせ私が来るのを待っていたのか近づいてくる。
「なぁ、純。私怨に駆られてないか?」
燐は私と北斗の仲をしらない。
才蔵に聞いたのかそれとも雰囲気で何か気づいたのか。
「別に悪いなんて言っちゃいねえよ?ただよ…アンタは私らの隊長なんだ…。隊長なんだよ!」
吸血鬼である燐には分かるのだろうか。
私が纏う闇がいつもより濃くなっているの事が。
「大丈夫だ。呑まれはしない。」
それでも不安なのか燐は私に近づいて顔を覗き込む。
「信用して…いいんだな?」
「信頼しろ。」
燐は笑顔をみせ空を飛んでいった。
呑まれないさ…
私は王都に向かい飛びだった。
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