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そこまで言うと彼女はその場で倒れた。
姿を消した三ヶ月の間あまり寝てないのだろう。
目の下にクマを作り顔もやつれている。
私はやせ細った彼女をベットに寝かせた。
その後、3日間眠り続けた彼女と共に探索に向かった。
ルナの情報通りそこには遺跡があり中には[死出の羽衣]が厳重に封印されていた。
私は彼女に感謝を込めてコレクションの一品をプレゼントした。
だが今回は流石に無理だろう。
晶を探す事は不可能だ。
晶が自ら姿を現さないかぎり…
[電話だよ~。電話だよ~]
女性の声で着信を知らされる。
画面をみると爺からだった。
「なんだ」
「ルナが晶の事を聞きに儂のとこへ来た」
爺から聞き出そうとしたか。
だが
「話したのか?」
「話す訳ないじゃろ。話したとこで信じもせんわ」
「だろうな」
「とにかく晶の事を調べさせるの止めさせろ。晶のオモチャにされるだけじゃ」
「わかっている」
電話を切り私はルナを探しに店を出た。
…さて、どうやって止めるか。
携帯を取り出しルナにかけるが電源を切っている。
調べ上げるまで帰って来る気はない様だ。私は意識を集中させルナの魔力を探す。
感知が苦手な私でも相手が半径3キロ以内にいるなら探す事が出来る。
(…北へ2キロの場所か晶のいる場所の近くじゃないか。まさか居場所を突き止めたのか?)
私は地を蹴り空を飛ぶ。
魔力は魔法や魔術、召還術を使う源であるが何でも出来る訳ではない。
そのひとつが空を飛ぶ事。
今も研究が続けられているが未だに謎は解けていない。
私が空を飛べるのはこのコートのおかげだ。
ルナが探してくれた[死出の羽衣]
文献ではこの防具は死者の魂を生地に織り込み作られたと云われている。
天へと昇ろうとする死者をこの世に無理やり留めさせる事で空を飛ぶ事を可能にした代物らしい。
(いた)
考え事をしているのだろう。
顎に指を置き前をみずに歩いている。
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