破棄

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「ガルク坊やが死んだと一報を受けてね…。十傑としてケジメを付けにきたわ!!」 仲間を殺され復讐にきたか…。 だが俺とて! 「三銃士の1人、吉影!尋常に勝負されたし!!」 暢紀に向け刀を構える。 十傑を倒せば一気に流れは変わる。 だが、暢紀は声を上げて笑って降りてこようとはしない。 「馬鹿だね坊や!アンタは私の人形達としか戦えないよ?!」 兵士達は槍を構えて一斉に襲ってくる。 刀に魔力を込め大地に突き刺し放出する! 襲って来た兵士達は岩槍に貫かれ絶命する。 「あははは!!まだまだ行くよ!!」 兵士達は次々と襲ってくる。 (やばい!) 魔力はまだ底を尽きる訳ではない… しかし、次々と襲ってくる兵士達を相手にしながらでは魔力を刀に込める時間がない。 俺に向かって兵士が刀を振り下ろす。 横にステップし刀を持つ腕を切り落として顎を蹴り上げる。 「ギャアアア!」 痛みで叫びながらも兵士は怯む事なく残った腕で掴み掛かってくる 「ちぃ。」 無数の魔力を生み出し兵士に放ち頭を吹き飛ばした。 「どうだい?!私の持つ震繰の羽衣の能力は?」 震繰の羽衣だと!! 本当に実在したのか! 兵士達の猛攻を避ながら刀に魔力を込め解き放つ。 恐怖を痛みを感じても襲ってくる兵士達。 キリがない。 数の違いもあるが。 自軍の兵はかなりやられている。 「あはは!粘るねぇ!ならこれでどうだい?!」 キィィィン! 暢紀の羽衣が赤く染まり不快な振動が体を襲う。 「があああ!!」 頭が割れる様に痛い! 両手で頭を抑えようとするが… 体が動かない!! 「じゃあね、坊や!」 兵士達が一斉に襲って来るが動けない! 「ちくしょおお!!」
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