休戦

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歩みを止めない私に王は制止させ様と右手を向ける。 「頼む、命だけは!金なら……」 向けられた右腕に剣を振り下ろし肩からバッサリと斬り落とす。 「ぎゃあああ!!」 王が床に転がり痛みに悶え苦しむ。 切り口を押さえそれでもまだ王は命乞いをする。 「頼む!頼む宗谷隊長!!」 剣を首元で止めると王は呼吸を忘れ硬直する。 「自業自得だ。諦めろ」 王は願いは通じぬとやけくそになったか フラフラと立ち上がり残った腕で私を指差し罵声を浴びせる。 「化け物め!人の血などお前には流れてない!!」 私が潰した国の半分の王はそう言うな。 少し笑ってしまった。 それが気に入らなかったのか王は声を荒げる。 「何がバルデスの英雄だ!!お前はただの人殺しだ!」 「もういいか?」 剣を高く構える。 「化け物め!」 振り下ろした剣は王を両断した。 剣を鞘に納めてその場を後にした。 つまらない…小国の粛正など他の隊に回して欲しいな。 せっかくの休暇が台無しだ。
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