首席とおちこぼれと天才と

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ドカーン!! 教室に向かう廊下を歩いていると、何かが爆発する音が聞こえた。 爆発したクラスの生徒が廊下に逃げる様に出てきた。 私は走って爆発した教室に向かった。 中には二つの人影。 銀髪の髪がとても綺麗な少女と山田隊長だ。 「い、いきなり何すんじゃい!?」 「……山田変態長、一つお聞きします」 山田隊長は立ち上がりルナさんに吠える。 「お前は質問するのに何故、攻撃するんじゃい!?それと、変態長はやめい!?」 「……あなたは、ミルクの私服をみた事ありますか?」 質問がよくわからないがルナさんの周りの空間が歪む。 「当たり前じゃ!?毎日顔を合わせとるんじゃから!それより昨日、花子の荷物全部持っていってどういうつもりじゃ!?」 「……彼女の服装を一つ言って下さい」 「あん!?そうじゃの、赤やら青やら緑の服にオレンジ色のスカート」 「他には?」 「他は………あれ?」 パキン! 「ミルクは返しません」 ルナさんは山田隊長を凍らせて出て行った。 授業が始まる少し前に水瀬隊長が入って来た。 「宗谷隊長、山田隊長からクレームよ」 ルナさんの件ね。 「クレーム?ミルクの事か?」 どうやら宗谷隊長は知らないらしい。 「ついさっき、月島副隊長が五番隊の教室で攻撃魔法を放ち、山田隊長を凍らせ出て行ったと」 なっ!ルナさんが副隊長だったのか。 宗谷隊長、一言もそんな事言わないし。 ルナさん、どう見ても私達と変わらない年齢よね…… 宗谷隊長といい三番隊って変わってる? 「本当か?」 宗谷隊長は月島副隊長に聞いてるが月島副隊長は答えずミルクの頭を撫でている。 「すまなかった。かぐや、山田に伝えてくれ、後で謝罪しに行くと」 「わかったわ」 ……驚いた。 宗谷隊長の事だから知らんとか私には関係ないとか言うと思ったのに。 「さて、私は今日から任務で来週まで帰らない」 任務!私も行きたい……げど無理だろうな。 「私が不在の間はルナとアンジェルの指示に従え」 「隊長、もし、ルナさんとアンジェルさんの意見が食い違ったらどちらに従えばいいですかぁ?」 エミル、その質問に意味があるの? 普通に考えて副隊長であるルナさんに決まってるでしょ。
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