首席とおちこぼれと天才と

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「安心しろ。私達はお前達に興味はない。決められた時間、訓練を施すだけだ。意見が別れるなどあり得ない。」 宗谷隊長の言葉に一同絶句した。 エミル、とんでもない事、聞いてくれたわね。 「木島 晴斗、それとレイミ=クリスマス」 名前を呼ばれた生徒は自分が何故、呼ばれたのかわからないまま起立する。 「今回の任務について来い」 『えっ?』 なっ。 驚く2人。 げどそれより! 「宗谷隊長、私は何故呼ばれないんですか!?」 私を差し置いて先に任務ですって!?冗談じゃない!? 「必要ない」 必要ない?まさか、くだらない採取任務なのかしら? それなら別にあの二人に譲ってあげるわ。 「……任務の内容はなんですか?」 「狗猿の討伐だ」 狗猿って、ランクBの任務でしょ!? 「私の戦闘力は彼ら2人より高いです!?」 「何度も言わせるな。今回は2人を連れて行く」 くっ! 「木島 晴斗、レイミ=クリスマス。ついて来い」 『は、はい!?』 宗谷隊長は二人を連れて教室を後にした。 「では昨日と同じ訓練をして下さい」 月島副隊長に指示に従って訓練に取りかかる。 「あの、ルナさん私は…ウヘッ!」 月島副隊長は話しの途中に術をかけエミルはその場で派手に転けた。 「あ、ありがとうございます」 エミルは立ち上がり教室を歩き始めた。 月島副隊長は席に戻りアンジェルさんとミルクと三人で雑誌を読み始めた。 納得出来ない……どうしてあの二人が!? 月島副隊長の席に向かう。この人なら何か聞いてるはず! 「月島副隊長」 「ルナでいいです」 雑誌から目を離さずルナさんは話す。 「質問があります」 「任務の事なら私は聞いてません」 「それでは納得出来ません!?」 「納得する必要はありません。理解して下さい」 「出来ません!?」 大声で叫んだ為ミルクがビックリしている。 「大きな声出さなくても聞こえてますよ」 ミルクに大丈夫よと言って頭を撫でるルナさん。 どうして?どうして私が外されるの!? 「涼子ちゃん、なんで訓練やらないのー?」 ルナさんに代わってアンジェルさんが話しはじめた。
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