焼き肉パーティー

6/23

623人が本棚に入れています
本棚に追加
/312ページ
「次の任務は決まっている」 涼子の顔が明るくなる。 そんなに行きたかったのか。 「アンジェラとレイミに行ってもらう」 肩を落とし落ち込む涼子。 凄い変わりようだ。 「内容はー?」 アンジェラは自分がいく事になる任務の内容を聞いてきた。 「シークレットだ」 ランクS以上の任務は隊長と任務を受ける者以外に情報を流してはいけない様になっている。 「らじゃー」 何度も受けている為これ以上聞かずルナと話し始める。 さて、私も仕事に取りかかるか。 「聞きましたよ、隊長!?」 まるで探偵が犯人を突き止めた様に指差す晴斗。 「エミルと涼子にだけ昼飯を奢ったてマジっすか!?」 「ああ」 密談をしてた訳でもない隠す必要もないので答えた。 「ずるいっすよ!俺達にも奢って下さい!?」 晴斗を先頭にひいきコールが鳴る。 随分と和むのが早いな。初日はあんなに黙っていたのに。 ふむ、レイミの歓迎会を考えていたし…… 生徒達がいた方がレイミも楽しめるかもしれんな。 「別に構わんが」 どっと歓声が沸く。 「よし皆!今日の昼飯は高級レストランだぜ!?」 「待って!こんな人数で入れないわよ?」 「寿司にしよう!寿司に!?」 生徒達は興奮気味に騒ぎ出した。 レイミも話しに加わり楽しそうだ。 「昼までに決めろ」 『はーい』 生徒達は一ヶ所に集まり話し始めた。 私は机に溜まった書類に目を通す。 ルナが私の代わりにサインをしている為、ホントに目を通すだけだが……。 部下に恵まれてるな私は。
/312ページ

最初のコメントを投稿しよう!

623人が本棚に入れています
本棚に追加