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「……なんでアナタがいるの?」
「いたら悪いんか!?」
場所は駅の噴水前、かぐやと待ち合わせをして生徒達と合流するのだが、そこに山田がいた事が気にくわないらしい。
「……純、何故、山田隊長がここにいるの?」
勿論偶然ではない、ルナが迷惑をかけたのでお詫びに私が誘った。
「私が誘った。山田にも色々と迷惑をかけたからな」
山田は「全くじゃ」と鼻息を鳴らす。
「……そう、山田隊長、少し離れて歩いて下さい」
「なんじゃ!水瀬、さっきからお前は……」
かぐやに睨まれ少し離れて歩く山田。
……この二人、仲悪かったのか。
「今日はどこに行くの?」
隣を歩くかぐやはまだ機嫌が悪いのか瞳を細めている。
「怒久苑とか言う焼き肉屋だ」
雑誌に上手い焼き肉屋と書いていたらしくそこに決まった。
「おお!怒々苑なら俺も何度か……」
かぐやに睨まれ山田は話しを止めた。
「隊長ー!こっちっす!?」
私を見つけ手を振る晴斗。
「全員いるのか?」
晴斗は生徒達を点呼すると私にブイサインをする。
「バッチリっす!」
「入るか」
中へ入ると大座敷に案内された。
晴斗が上座へどうぞと言ったが私は端の席が好きなので手前の席に座る。
一つのテーブルに四人ずつ、各自勝手に座っていく。
私達のテーブルは隣にかぐや、向かいに涼子、その隣がレイミだ。
エミルは涼子の隣に座りたがってたがそれに気づいた涼子が一つだけ残っていたここへ座った。
「では、隊長!乾杯の音頭をお願いします!」
晴斗が一言挨拶を求めたのでかぐやを見る。
「一言でいいんだから自分でやりなさい」
ちっ、ダメか。ならば……
「山田隊長、頼む」
「任せろい!」
山田は意気揚々に立ち上がり挨拶をする。
「今日は食え!飲め!叫べ!全て宗谷の奢りじゃ!?」
生徒達から拍手をもらい何か頷く山田。
「乾杯!」
『かんぱーい!』
大宴会がはじまった。
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