焼き肉パーティー

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「がはははは!それは俺が教えてやろう!?」 山田がミルクを抱えて入って来た。 その顔は先程までとは違いいつもの山田だ。 「宗谷とかぐやは……ほうっ!?」 かぐやが投げたジョッキが男の急所にクリティカルヒットした。 山田は音もなく崩れ落ちた。 「人の馴れ初をベラベラと喋るのは品がありませんよ山田隊長?」 だからってジョッキが割れる程の勢いで投げるのはどうだろうか……。 アンジェラは術を解除し肉を食べ始めた。 山田に治療をする気はないらしい。 「なんじゃい!この冷めた空気は!?」 もう復活したか。 山田は場の空気が冷めている事が気に入らないらしい。 半分以上山田のせいだと本人は気づいていない。 男子生徒は山田とシンクロした様に急所を押さえ震えている。 「盛り上げ役の晴斗がアンジェラにフラレてな」 「なにぃぃ!?」 山田は晴斗に近づき胸ぐらを掴むと頬にビンタする。 「貴様ぁ!それでも男か!?一度フラレたくらいで落ち込むなど言語道断!!さらに己を磨き上げアンジェラを射止めてみせろ!?」 何か感化するモノがあったのか晴斗の瞳に光が戻る。 「己を磨ぐとは一体どうすれば!?」 小さく息を漏らし山田は笑う。 「決まっておる!?」 山田は全身に力を込めると服がビリビリと破れる。 「肉体を鍛える!それ即ち己を磨き上げる事!?」 山田は晴斗の肩に手を置き優しく語る。 「……俺とてまだ極めておらん。総大将の様にズボンまで破る事などとても……」 そう言えば昔爺が本気で戦う時はフンドシだった。 晶がそれセクハラだからと特別な素材で作ったズボンを渡してたな。 「どうじゃ?お前も俺と共に目指してみんか?」 「はい!!木島 晴斗、己を磨き上げアンジェラさんにもう一度告白します!!」 「それでいい!木島 晴斗!己を磨き上げる第一歩は飯だ!?食え!」 「はい!」 二人して生肉を食べ始める。美味いのか? 二人をみて生徒達も話し始め私も食べ始めた。
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