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「そう、仕方ないわね。けど、一つだけ……」
かぐやは微笑んだ。
嫌な予感しかしない……。
「私達が付き合うきっかけ。話してみて」
……。
アンジェラを見ると準備は出来てると陣を作ってる。
「すまない、忘れ…」
……。
「ヤッホー。起きた?」
気を失った様だ。
倒れてる私を心配そうにレイミが覗き込んでいる。
「何をされた?」
かぐやにやられたのは分かるが記憶がない。
「んー。まず顎を砕かれて宙に浮いた純の喉を殴り地面にめり込ませた後、馬乗りになって顔を変形させて止めにそこのポストを引き抜いてお腹に振り下ろしたのー」
「……我ながらよく生きてたな」
「私の治療に感謝だねー」
全くだ。アンジェラがいなければ私はずっと任務と言ってかぐやに会わない自信がある。
「……私が任務に行こうかな」
今までかぐやの暴行を受けた時はアンジェラが電話で呼び出せる場所にいたからいいが任務でいないとなると生き残る自信がない。
「ダメだよー。私とレイミで行くんだからー」
「冗談だ」
8割本気だったが。とりあえず明日痛み止めと応急薬を買っておこう。
「行くか」
私を先頭に歩き始めた。
街を出て30分程歩くと何もない森の中に私の家がある。
「うわ!隊長、家も豪華ですね!」
「中は狭いがな」
一人で住むに広すぎる二階建ての家は一階の半分が趣味で使われている。
「あいたっ」
家に近づいたレイミがデコを押さえて痛がる。
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