焼き肉パーティー

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目的の場所に入ると休日だからだろうか沢山の人が祈りを捧げている。 祈る彼らに気づかれない様に地下へと下りる。 地下には棺が規則的に並べられている。 棺の一つを動かすとさらに地下へと続く螺旋階段がある。 階段を下りると一つの扉。 「晶、入るぞ」 「どうぞ」 中へ入ると以前来た時とは違う青い棺が一つだけある。 「模様替えしてみたの」 「お前か?」 「大当たり」 「何のつもりだ?」 「助かったでしょ?」 「助かったのか?」 「あの場を乗り切れて且つダイナマイトボディーのかぐやと付き合えて」 「私の意思ではない」 「なら別れたら?」 「……」 「別れるなんて言ったら何をされるか分からないからできない?違うよね」 「……どうだろうな」 「狡いね」 「何がだ?」 「離れたくないけど離れたい」 「悪いか?」 「悪くはないよ。けど狡いね」 「……近いうちに決める」 「かぐやは私の数少ない友達」 「知っている」 「泣かせたら許さない」 「邪魔したな」 「それだけは絶対に許せない」
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