兵士のお仕事

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午前の終わりを知らせるベルが鳴る。 生徒達は明日からの任務の為に今日は昼までで帰らせた。 私はアンジェラが作った弁当を食べている。 昨日、飲み過ぎたレイミとアンジェラは私の家に泊まっていた。 つまみの残りと小麦粉でよくこんなに美味い物を作れるな。 「上手く分れたな」 張り出した任務の紙を見ると3人ずつにきれいに分かれている。 「レイミ、選べ」 「私ですか?」 二人はレイミがどれを選ぶかわかっているからだろう。 何も言わず黙っている。 「じゃあ、ランクCの毒オウムを受けたいです」 『ガンバって』 二人は声を合わせて応援の言葉をかける。 「はい!頑張ります!」 レイミは二人の言葉の意味をわかってない。 ……毒オウムがどれだけ脅威な生き物か……。 - - - - - - - - - - 次の日。 三番隊一同は駅に集まった。 遠足気分の生徒達は隊長からの一言で皆、一気に緊迫した。 「64名。去年ランクDの任務で命を落としている。気を抜かない事だ」 「隊長、脅し過ぎじゃないですか?」 確かにみんな、勘違いしてましたが…… 「あれ位でちょうどいい」 ランクDでそんなに兵士が亡くなっていたら、兵士なんて今頃一人もいませんよ。 「そ、そうだよね!隊長、大げさにいい過ぎなんですよ」 エミルちゃんは私の言葉に安心し笑顔をみせた。 「うん、ランクDでの殉職なんて20人くらいだよ」 あれ?エミルちゃんまた暗い顔してるのは何故? 「エミル、あなたビビり過ぎなのよ。所詮一般兵士の話しよ。私達、風雅から殉職者は出てないわ」 涼子ちゃんはドリンクを飲み干し駅員に追加注文している。 隊長からこの中の飲み物は無料だと聞いた涼子ちゃんはコレで三杯目。 「え?風雅の隊員が半分以上占めてるよ?はっ!?」 涼子ちゃんは私を睨んで「せっかく人が安心させ様としたのに」と瞳で言っている。 「お前達にもう一度言っておくぞ」 隊長が涼子ちゃん達を見て話し始めた。 二人は姿勢を整え次の言葉を待つ。 「今回のリーダーはレイミだ。私は一切手を出さない」
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