兵士のお仕事

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列車は目的地についた。 「うひゃー。沢山人がいるね!」 北地区最大の都市 スパーニャ 人口は城下町とほぼ変わらない。 「……隊長。あのですね……」 エミルちゃんは言いずらそうに隊長を見る。 「任務が早く済めば行ってもいい」 「あ、ありがとうございます!?」 バルデス国で流行する殆どのモノはスパーニャから発信される。 エミルちゃんはデパートに行きたかったんだね。 「アナタ、遊びに来たんじゃないのよ?」 涼子ちゃんは呆れた様にエミルちゃんを見る。 「でも涼子ちゃんも行きたいでしょ?」 「……」 行きたいんだ。 大丈夫だよ、私も行きたいから! 前回と同様にまず支部へと足を運んだが隊長は外で待つと私達だけで入った。 「あの、すみません。毒オウムの任務を受けたレイミ=クリスマスですが、担当者の方いらっしゃいますか?」 受付の男性は私を見ると明らかに怪しいと顔を歪めた。 「君、本当にレイミ=クリスマス?」 どう言う意味かわかりません。 「君何才?軍服でもないし……からかってないかい?」 う……。それを言われると返し様がないです。 私の服装は動きやすいラフな格好で隊長を真似て赤いコートを着ている。 「隊長の意向でウチの隊は軍服禁止なんです」 これは本当ですよ?隊長に軍服だと暑苦しいから止めろと言われたんです。 「はっ!そんなふざけた隊長いるなら見てみたいね!?お嬢ちゃん、何番隊だい?」 「三番隊です」 ガタッ! 男性は立ち上がって敬礼をする。 「し、失礼しました!!」 急な変わりようだなぁ。 「隊長と知り合いですか?」 男性は両手を前に出し手を振る。 「と、とんでもありません。宗谷隊長の様な化け……偉大な方と知り合いなんて!?」 化け物て言おうとしましたよね今? まあいいですけど。 「では担当者と会わせて下さい」 男性に連れられて担当者に会いにいった。
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