住人は、十人十色

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朝目覚めて、聞こえてきたのは三ヶ月振りの小鳥の囀りだった。 ゆったりとした風景を思わすその声とは裏腹に、飯も食わず、慌ただしく、四年前から着ている高校の制服を着てその小屋を後にした。 「…いい天気だな」 制服のズボンに、よく見る拳銃を入れるバッグ。貰ったもので名称は知らないが、それが歩く度ガサリと音を奏でる。 全くなにもかもがバラバラで、僕自信が戸惑う程 この世界はホントに酷い。それにこの世界にいる人は皆、理由も分からず「目をつむった」ただそれだけで、この世界に、花という化け物に襲われるはめに遇っているときた。 こんな誰もが発狂する。出してくれ、と叫ぶであろう状況。しかし実際は僕を含め、誰もものを言わなかった。目の前に転がった数々の物騒な物を見つめ、先を先をずっと先を見据えている、そんな目をしていた。男も女も。
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