0人が本棚に入れています
本棚に追加
朝目覚めて、聞こえてきたのは三ヶ月振りの小鳥の囀りだった。
ゆったりとした風景を思わすその声とは裏腹に、飯も食わず、慌ただしく、四年前から着ている高校の制服を着てその小屋を後にした。
「…いい天気だな」
制服のズボンに、よく見る拳銃を入れるバッグ。貰ったもので名称は知らないが、それが歩く度ガサリと音を奏でる。
全くなにもかもがバラバラで、僕自信が戸惑う程
この世界はホントに酷い。それにこの世界にいる人は皆、理由も分からず「目をつむった」ただそれだけで、この世界に、花という化け物に襲われるはめに遇っているときた。
こんな誰もが発狂する。出してくれ、と叫ぶであろう状況。しかし実際は僕を含め、誰もものを言わなかった。目の前に転がった数々の物騒な物を見つめ、先を先をずっと先を見据えている、そんな目をしていた。男も女も。
最初のコメントを投稿しよう!