【第三章】

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槙村駆と章鴛彩香の衝撃的な出会いであるドロップキック事件から二週間が経った。 学校までの長い坂道を歩いてる少年、槙村駆。 駆はあのドロップキック事件以降、何事も無い日常を送っていた。平凡な日常が嫌いだった駆だが、彩香のキックが炸裂してダメージを受けたおかげなのか、 非日常を好んでいた駆は 平凡な日常に幸せを感じるようになっていた。 今のところは…… だが――― 駆の頭にはどうしても引っかかる事があった。 「何が欲しいのだ?行ってみろ」 「借りは作りたくはないっ、必ず返してやるわ」 そう、この独特な物言いの美少女、章鴛彩香の"自称鶴の恩返し"がまだ発動されていなかった
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