【第一章】

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駆の計画はこうだった。 面白い物を見つけてからかう。 そして自分の手は汚さない。 まずは駆は最近ヅラのズレが激しく目立っていた藤山先生に目を付ける。 もちろん、駆が藤山先生に対して好意は全くこれっぽっちも無いという事は先にいっておく。 そして続きだが藤山先生に好意を持つふりをして 勇士に駆が藤山先生を尊敬していると認知させる。 そして今日、一瞬の間に藤山先生に 話しかけ、気をちらせ ヅラを更に少しずらして 勇士に気づかせる。 あとは駆が勇士にヅラを取るように仕向けるだけだ。 実質、勇士の性格を知ってる駆なら次に勇士がとる行動もお見通しだったのだろう。 予想通りに勇士はそのヅラを 持っとく訳にはいかず、 ソレを放り投げた。 しかしまさか駆も外に投げるのわ予想外だったらしく、その瞬間に笑ってしまった。 ───というわけで 事実上、駆はただヅラ話をしていただけで 実行犯+主犯は 丸山勇士(まるやまゆうじ) ただ一人というわけになる。 駆は笑いの声を押し殺しながら 職員室をあとにした 槙村駆(まきむらかける) なかなかのペテン師で有り、 ドSである。 .
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