【第一章】

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「だーかーらーお前こそちげぇって」 「そんな訳無いじゃん!誰がどーみてもあの人は違うと思うよ」 一時間目も終わり、学校の休み時間。 たわいのない言い争いをしている タイプの全く違う男子学生が二人。 片方は髪の毛の色が金髪で学ランを着崩して胸にはネックレスと見た目だけでいうと不良っぽいイメージである。 人を見かけで判断してはいけないが、 身なりからしては誰がどうみても 不良にしか見えないのだろう。 一方、もう片方の男の子はというと 不良っぽく見える男の子と違って 黒髪で顔はととのっているのだが まるで瓶底のような大きくて 分厚い黒渕眼鏡をしていて しかも眼鏡をかけているのに 更に顔が隠れるように延びた髪の毛 見た目からするとイメージが悪いが オタクって感じにみえる。 いや実際は違うのだが。 二人とも、身長差等もなく 見るくらいならあまり違和感など 感じないが、 正面から見ると違和感はバリバリに 感じるのだろう。 そんな二人が教室の席に座りながら あーだこーだと何か討論している。 はてさて、一体何を話しているのかというと──── .
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