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「いーや、ぜってぇあの先公ヅラだって」
「いやいや違うよ!勇士(ゆうじ)の考え絶対間違ってるって!あの包み隠さず喋ってる藤山先生がカツラをつけてハゲかくしだなんてありえないから。」
「いやいやそれが駆(かける)の間違いだっつーの」
不良に見える少年、勇士は
次の準備をするために
教壇の所で用意している
教師の藤山先生を指をさし、
先生を見るように駆をうながした。
「だってあれ見てみな」
「なんだよ」
勇士の言葉に反感を持ちながらも
駆は勇士の言う通りに後ろ姿の
藤山先生を見る。
「右側の部分見てみ、ほら毛先の上の部分、全然色が違うじゃん」
確かに色が違う。毛先は真っ白になった髪の毛で上の部分は上から被せたように不自然な黒。それに対して駆は
「それが何だよっ只の白髪じゃん!年取ってるから当たり前だろ。」
と少し声を張り上げた。
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