【第一章】

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その後の話だが、やはり勇士と駆は怒りの校内アナウンスで職員室に呼び出された。そりゃ当然だろう。 生徒の前で恥を晒し泣きながら 帰ってしまったいい年をした 中年先生─もとい藤山先生のことだ。 昼休みの時間に呼び出され、 二人は昼食の時間一杯怒られる と思いきや、 ものの十分程で職員室の扉が開かれる。 「もういいぞ」と担任から促されて 駆は職員室から出て行く そこには一緒に入ったはずの勇士の姿は無い 「失礼しました」 と、申し訳なさそうな顔で駆は ゆっくりと静かに扉を閉め─── 口元を引き上げ、笑った。 「計画どおり──フフ。」
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