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きっと、これは一生抑えられない気持ち。
「ええ、構いませんよ。…どこかアテがありますか?」
承諾すると、途端に顔を輝かせる彼。
ああ、もう…貴方はどこまで私の心拍数を上げるつもりなんですか……
「ああ。この間、お前の好きそうないい店を見つけたんだ」
「そう…ですか。それは楽しみです」
“お前の好きそうな”。
その単語を聞いて、自然と笑みが溢れる。
「…っ」
「アーサーさん?どうかしましたか?」
固まっていた彼に、声をかける。
自分から声をかけるなんて、実は胸が高鳴って平常を保てないのだが。
「あ…いや、なんでもないぞ?…じゃあ行こうか。案内する」
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