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今日も俺は円堂達とサッカーの特訓をする毎日だ。
何のためにサッカーをしているのかと聞かれたら勿論、サッカーを楽しみながら誰よりも強くなるために特訓をしていると答えるだろう。
今ここにはどんな辛い特訓でもたえてきた仲間と一緒にいる。
ただ俺にはもっと存在がでかくてずっと隣に居てほしいと何度も思った奴がいる。
あいつは北海道、俺は東京。
いくら逢いたいと思ったとしても実際にすぐ逢えないのが現実だ。
夏未「染岡くん?いつになく元気がないん
じゃなくて?」
染岡「なっ!そんなわけねぇだろ。俺はい
つもと変わらないぜ?はっはははは…
」
夏「そうかしら。まぁ無理をしないで私達
マネージャーやあの円堂守にでも相談し
なさいよ。それじゃ特訓の続き、頑張っ
てらっしゃい。」
染「おっおう。サンキューな。」
笑ってごまかす事しかできなかった。
相談なんて絶対誰にもできねぇ。
俺があいつを…吹雪士郎を好きだなんてみんなに言えるかよ…。
その日の特訓が終わり俺は帰宅の準備をした。
はぁっと大きなため息がこぼれてしまうほど辛い。
帰り道に吹雪の事をずっと考えていた俺は夕焼けにその背中をあずけ歩いていた。
染「なぁ吹雪…俺、吹雪とまた風になりて
ぇよ。自分でもわかってんだ 最近特訓
に全力を出せてねぇって…」
吹雪に対する想いがつのり、胸が痛んでとうとう立ち止まってしまった。
そのとき…
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