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そこには伝説のブラックドラゴン居たのだから。
「おいおい、人質とるとはどこのド三流悪党だよお前」
私の後から声がし振り返ると、白のコートを着た短い黒髪、キリッとした茶色の綺麗な瞳、とても凛々しい顔をし、とても高い身長のすらりとした、逞しい青年が聖剣を手に立っていた。
この方からはとてつもない魔力が感じる。
「あ、貴方はもしや」
「君が俺達を召還した大神子?すげぇ若いんだな。俺らと同じか、1っこ下か?」
どうやら間違いないようです。
勇者様は私に視線を合わせて呟く。
か、格好いい。
私は頬が熱くなるのを感じた。
「まぁ話は後だ。大和!そのデカ物は任せていいか?」
勇者様はブラックドラゴンに向かってそう言った。
ブラックドラゴンは勇者様の仲間だと解った。
「了解!こっちが人質救出と、このモンスター片付けたらすぐ行く!そっちの狼野郎はやばそうだからな!」
そう言ってブラックドラゴンはゴーレムと対峙する。
なんと美しいドラゴン。
数多くのドラゴンと交流してきましたが、これ程の美しいドラゴンは初めてです。
それに、勇者様同様膨大な魔力を感じる。
そして、この方達の強い友情絆で結ばれていることも解った。
「貴様ら!何者だ!?」
ジギールは勇者様に向かってそう叫ぶ。
「フッ、たった今召還された勇者とブラックドラゴンだ!」
勇者様は聖剣をジギールに向けてそう答えた。
side.クレハ end
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