第二話「魔族とモンスター」

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早く駆けつけたいところだが、とりあえずお姫様を救出することが先決だ。 その後はどうにかなる。 「お姫様、ちょっと怖いかもしれませんけど我慢してもらえますか?」 「え?」 「大丈夫絶対助けます。俺を信じて」 俺はお姫様の目を見て言う。 「はい!」 お姫様も俺の目を見ながら言う。 うん、いい返事。 俺は翼を羽ばたかせ、宙に浮きまたゴーレムに体当たりをし、お姫様を捕まえているゴーレムの右腕を掴んだ。 かなり荒いが、人質がいる以上下手な攻撃が出来ない。 その結果まず右腕を押さえ込むという結果になった。 よし、じゃさっき速攻で考えた技でも使って見ますか。 「ちょっと揺れるよ」 「え?」 俺はお姫様にそう言って、金ピカ男に言われた通りに、道を通っているとき考えたイメージの一つを想い浮かべ、魔力を集中すると、顔の前に、顔ぐらいの大きさの緑色に輝く魔法陣が出現した。 ちなみに魔力は口の中にたまるらしい。 数秒で充分な量の魔力がたまる。 それまでにゴーレムは何度も俺を引き離そうと左手で殴ったり、首を掴んできたり、足を蹴ったりといろんな事をして俺を引き離そうとした。 そして 「『鎌鼬!』」 ピシュッン、ピシュッン、ピシュッン、ピシュッン! ザッシュ、ザッシュ、ザッシュ、ザッシュ! 俺が技の名前と共に出てきたのは、いくつもの鋭い切れ味の風刃がはき出され、ゴーレムの右腕を切り落とした。 「きゃっ!」
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