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「おっと」
切り落とした腕は力を無くし、お姫様が落ちそうになり慌てて受け止め、ゴーレムを蹴り飛ばし、離れるため空を飛び移動する。
「もう大丈夫ですよ」
俺は飛びながらお姫様に言った。
お姫様は銀色の長い髪にティアラを付けていて、青い瞳の、白いドレスがよく似合う綺麗な女の子だった。
俺より年下だろう。
「・・・・なんて美しい」
「へ?」
お姫様はなにか呟いたようだったが、小さい呟きだったのと、風を切る音で俺には聞こえなかった。
飛んで30数mほど先にさっきの、王様や騎士、魔法使いの元へ降りる。
そしてお姫様をその人達の所に降ろす。
「エミージェ!」
「お父様」
「無事か怪我は!」
「大丈夫ですお兄様」
お姫様と同じ銀髪の髪に青い瞳をした、一人は50代ぐらいの威厳のある、さっき俺が下がるように言った装飾が施された鎧を身にまとった王様。
もう一人は20代ぐらいで、身長は俺と同じ(人間)ぐらいで長い髪をポニーテールにして束ねている。
お姫様同様かなりの美形の王子様が駆け寄ってきた。
俺はそれを見て安心し、起き上がろうとしているゴーレムの元に戻ろうとした。
「あの!ドラゴン様!」
「え?」
戻ろうと翼を広げようとしたとき、お姫様に呼び止められる。
何だろう?
「貴方はいったい・・・」
どうやら俺が何者なのかが気になって呼び止めたらしい。
ま、当然だな。
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