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俺はお姫様に出来るだけ視線を合わせて言った。
「俺は、勇者の親友兼相棒、ブラックドラゴンの黒崎大和です」
「クロサキヤマト?」
「大和でいいですよ」
俺はそう言って翼を羽ばたかせ、ゴーレムの元へと向かった。
「・・・・・ヤマト様」
ドスン!
再びゴーレムと対峙する俺。
急がないとな。
俺はゴーレム睨みつけながら、どうしとめるか考えていると、ゴーレムが金色の魔法陣を出した左腕を思いっ切り地面を殴りつけ、その衝撃と魔力で地面が盛り上がり、鋭く尖った地面が俺に襲いかかってきた。
俺は急いで空を飛びそれを避ける。
「なるほど少しは出来る訳か。だが!」
俺は再びゴーレムに接近し、ゴーレムに背を向けた状態で左腕を肩にかけ
「おぉぉぉりゃ!」
勢いよく空に向かって背負い投げで投げ飛ばす。
そして今度はさっき出した緑の魔法陣よりさらに大きい、赤い魔法陣を出現させ
「『大紅蓮!』」
ゴォォォォォォォォ!
ゴーレムに向かって膨大な炎の渦を吐き、その業火によってゴーレム粉々になり、跡形も無く消え去った。
さて、急いで聖夜の元に向かうか。
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