第二話「魔族とモンスター」

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一心月影流奥義 朔望月。 朔望月とは月が満ち欠けする一周期のこと。 この技は、八双の構え(理由はいつでも斬りかかりやすい構えだから)から相手を360度、高速で乱れ斬りをする技。 360度を一周するのを、月の満ち欠けの一周期になぞらえ、朔望月と名付けられた。 本当はもっと後に使いたかったんだが、いきなり強敵との攻防になってしまったせいで、こんなに早く披露してしまった。 しかし 「おい、人間にしちゃ良い技だ。だがこの俺を倒すには威力が足りなかったな!」 やっぱりか。 俺の朔望月はまだ未熟の技。 威力が弱すぎた。 でも 「いや、これで十分だ」 「なに?」 ゴォォォォォォォォ! 「何だ!今の魔力の気配は」 もの凄い音と共に、何かの気配がした。 この感覚は間違いない。 大和のものだ。 思った通り、ちょうど終わったみたいだ。 そして ブッワ! ドッシン! 「聖夜お待たせ!」 「グッドタイミング!」 大和が空から降り立った。
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