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「さぁ!どうする?」
俺は狼野郎に向かって訪ねる。
「今の体で俺らを相手にする気か」
大和も狼野郎に尋ねる。
出来ればこのまま引いてほしい。
さっきの技はかなり体力を使うため、疲れるんだ。
「チッ、仕方がない。今回は引かせてもらう」
ホッ
良かった。
狼野郎は、後に飛び距離をとる。
「俺はウォーウルフ族長並びに魔王ゼルクス様配下、ラーグ四天王一人ジギール!お前達は!?」
「俺は勇者の瀬口聖夜!」
「俺はブラックドラゴンの黒崎大和!」
「「魔王に伝えろ!『お前は俺達が必ず倒す!せいぜい首洗って待ってろ!』」
俺達は、狼野郎もといジギールに向かってそう言いった。
「フッ!面白い!確かに伝えよう!だが次会うときこそ、お前達の首、もらい受ける!」
ブワッ!
突如現れた黒い靄。
その中にジギールは入り、
「それまでその命、預けておく!」
言いながらジギールは靄と共に消えた。
こうして俺と大和の初めての異世界での戦闘は終わりを告げた。
気づけば、空はすっかり暗くなり、星が散らばっていた。
side.聖夜 end
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