【彷徨】さまよう女

341/365
前へ
/365ページ
次へ
「ああ、仙台の…」 「ハイ、そうですその節はどうも…」 「お姉ちゃん、北村からよ」 「上手く合わせて置けば」 「いや、私は何回も電話したんですよ」 「済みません、ちょっと事故がありまして…」 「ああ、そうですか、元気な様子で何よりです」 「今どちらに居るんですか?」 「東京に居ます」 「ああ、そのまま、まだ東京に居るんですか」 「そうです、その中に仙台の方に遊びに行きますよ、その時は宜しくお願いします」 「待ってます、自分が案内しますから、それに今度の電話は、これですから登録して置いて下さい」 「ハイ、解りました」 と切った 「お姉ちゃん、もう出て来たんだ彼奴」 「まったく、他人が入ってると早いものね、じゃそろそろ、実行に移りましょうかね」 まあ考える時間もない程に、まあ毎日電話が来る、うるさい!って切ってやりたいぐらいに一日二度は掛かって来る さあ、引き揚げだ、いよいよ東京に帰る日が来た 取り合えずは、狭いけど部屋を捜すまで、麗奈の部屋で良い… そして、私と由美は東京駅に着いた、麗奈が嬉し泣きに泣いている、まったく可愛い娘だ三人は久し振り勢揃いした
/365ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加