【彷徨】さまよう女

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あのベンツE-320、アバンギャルドは青森に置いて来た、それは、私がそうさせた、3年落ちで買って、8年乗ったらもう11年だから近くを乗るには、上の上だから母親に乗せれば良いって言った 「お姉ちゃん、由美さん、お帰りなさい」 「ハイ、只今帰りました」 と、三人は四谷の部屋に帰って来た、少し狭いけど、取り合えずなら充分だ 彼奴を処分してから、ゆっくり部屋捜しをすれば良いと思っていた 「麗奈、良く一人で部屋捜しが出来たはね」 「それは、もう東京に長く居たからさ」 「でも、私と由美は心配してたんだよ、大丈夫かなと」 「平気、平気、もう何歳に成ったと思うの、もう36歳に成るのよ、あまり子供扱いしないで頂戴」 「ハイ、解りました」 「じゃ、焼肉でも食べに行きましょ」 と、三人は出て行った 北村智彦からはひっこく電話がある、何んだか早く殺してくれって言ってる様だ この前の時は調子抜けをしたもんで、今度は又作戦を替えた 「ハイ、由美です」 「あっ、北村です」 「やっと暇が取れましたので、今度の土日だったらお付き合い出来ますよ」 「解りました、じゃ土曜日に上京します」
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