【彷徨】さまよう女

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あれから23年、今は48歳に成ってる分けだ 「そうですか、まだ若いんだ」 「いや、そんな事もないです、由美さんは?」 「私ですか、恥ずかしいは32歳です」 と、私も五歳年下に言ってやった、お互い様だ 時間も早いから、一杯飲む事にしてスナックに入った、この男飲むと、もっとしっこくなる、でも沢山飲んでもらはないと困る、あまり夜中になると近所が静かになって、これも困る しかし東京の夜は良い、9時になった、六本木から四谷までは近い 「そろそろ、行きますか」 「ああ、そうですね」 「今夜はどちらへお泊りになります」 「ああ、何処でも良いんですけど由美さんは?」 「私は自分の部屋があるますから」 「じゃ、由美さんの部屋を見たいな」 「良いですよ、北村さんなら見せても」 「本当ですか?」 「いや良いですよ、じゃ私の部屋に行きましょう」 と、二人はタクシーに乗った エレベーターのボタンを押す、この男があせって居るのが解る…それが肌に伝わって来るのが解る…7階で降りて、ドアーを開ける さあ、これからが勝負だ… 第十四章『西へ流れて行く女』終了。 第十五章『最後の勝負』続き…
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