【彷徨】さまよう女

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「じゃどうします、面会しますか?それとも拒否しますか?」 と述ねた 「私じゃなくて、同性の人との間違いじゃないんですか?」 「いや名前も貴方と一緒ですよ」 「じゃ取り合えず会って見ます」 と言って、面会室に入った その途端その女性は立ち上がった 「座って下さい」 と、刑務官が言う言葉がかき消される様に、大きな声で 「美穂っ、美穂」 と叫んで、その場に泣き崩れてその後の言葉が出て来ない… 私はその状況に唯頭の中が、錯乱して唯茫然としているばかりだった 「美穂ごめんなさい、私は今の今までお前のことを捜し続けて生きて来たんだよ、今更と思うけどこれが私の本心だ、解ってくれ美穂」 と泣き崩れる… 「ええ、もしかして…」 「そう、私はあんたの母親だよ…」 「ええ、私のお母さん…本当なの…ええ、私のお母さんなの…」 と叫ぶ様に言って、顔には涙が流れている 39年間慕い続けて来た、私の母親が目の前に居る…夢ではないのか?… 「お母さん逢いたかったは、美穂も何処に居るのか、生きてるのか何時も気に掛けてたんだよ…」 「ごめんね、美穂私もお前を捜して、捜して、捜し疲れてた所だった」
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