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「お母さん、随分と苦労した見たいね」
「そんな事はない、幼い頃からのお前の苦労を考えたら…私の苦労何んて、苦労の中に入らないさ」
母の泣き顔に、やっぱり私の顔と一緒だ、私はこの母親に良く似てる、間違いなく私のお母さんだ、こんな場所ではなく、もっと違う場所で逢いたかった…
「お母さん、ごめんね、こんな所で逢う何んてね」
「そんなことはないさ、生きてる中に逢えて良かった、本当にもう何時死んでも良い、こんなに大きくなって…美穂、美穂」
と、呼んで又泣き崩れる
「ここに来るのが解らなくて、やっと聞き聞き ここに来たんだ、でも逢えて良かった」
「さあ、そろそろ時間になります」
と、15分の面会時間の終りを告げられた
「今、お母さん何処に住んで居るの?」
「茨城に居るんだよ」
「解ったは、じゃ手紙を頂戴、私も出すから」
「うん、そうする」
「ここの住所解る」
「うん、紙に書いてもらって尋ねて来たから」
「じゃ体に気をつけてね」
「美穂もね、又来るから…」
「ハイ、終了です」
と、二人の間は裂かれた
後姿が寂しそうに、面会室から出て行った
婦刑も人間だ、ちょっと涙ぐんでいるのが解った
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