【彷徨】さまよう女

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「そして、貴方と青山由美の二人は大阪から戻って来た、そして、かねてから連絡の来ていた北村智彦に連絡をした、すると北村は喜んで仙台から東京に飛んで来た、貴方と青山由美は予定通りに部屋に連れ込んだ、そして、赤川麗奈にワンボックスカーを手配させた…そこまでは間違いありませんね」 「ハイ、その通りです」… 「その後、青山由美は北村をお風呂場に誘い込む、その後すぐ貴方に上って来て良いと、メールが入る、そうだはよね」 「ハイ、そうです」 「そして、青山由美は、背中を流す振りをして、風呂場に入る、唯、どうして北村を奥向きに座らせて置けば貴方がドアーを開けた時に、顔も解らず、それに背中から刺せば簡単とは思わなかったの?」 「いや、それは北村の顔を真正面から見て、前から堂々と刺す為にそうしたんです」 「そうなの、だからなのね、解ったは、でも貴女達は大した度胸の持ち主だは」 「でも彼奴とは、刺し違えて良いと思ってましたから…」 「そう、それ程まで憎んでたのね…じゃ、その次の話をして」 「ハイ解りました、私と由美、麗奈の三人はやっとの思い入れで、スーツケースをワンボックスの最後部に載せて、
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