【彷徨】さまよう女

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なぜならば、検問を突破したからだ、すぐさま病院の方へ刑事が来た、その時は私も気が付いていて、やられてしまったなと感じた…そして怪我の治療をしてもらい、三人は警察に連行されたと言う事です」… 「ああ、そう、じゃそのハプニングが起きなければ、完全犯罪は成功していたと思う」 「多分、上手く行ってたと思います」 「そう、でも悪いことをすれば、何時かは必ず捕まるからね」 「そうですね、それは良く解りました」 「もう二度とこんな事件を起こさない様にね」 「ハイ、それは約束します」 「私と貴女も色々あったけど今日が私の取調べ最後の日です、この後、何もないとは思うけど、身体には充分気を付けて務める様に、それも真面目にね、そして早く出所してお母さんと仲良く暮らすのよ」 私はこの場で大声を出して泣いてしまった この女仲々やるなと思って目を見たら、頬を涙が流れていた… この女検事とも今日が最後か… そして二、三日が過ぎた、待ちに待った母からのぶ厚い手紙だった 「美穂へ…さぞかしお母さんの事を恨んだ事と思います、美穂のお父さんに成る人は栃木県の人です、
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