出会い。

6/10
前へ
/772ページ
次へ
  公園のベンチは公共のもので、私以外の誰かが座るのは当然のこと。 でも、今までは誰かが座っていることなんて無かったから……少し動揺してしまう。 「おはようございます」 私の規則正しい生活を乱した男性は、私の存在に気付き、笑顔で挨拶をしてくれた。 「お……おはようございます」 「清々しい朝ですね」 「……そうですね。空気が新鮮に感じます」 「はは、私も同じことを考えていました」 当たり障りのない、何でもない話。 面白い内容でもないのに、彼はとても笑顔だった。 .
/772ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5701人が本棚に入れています
本棚に追加