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公園のベンチは公共のもので、私以外の誰かが座るのは当然のこと。
でも、今までは誰かが座っていることなんて無かったから……少し動揺してしまう。
「おはようございます」
私の規則正しい生活を乱した男性は、私の存在に気付き、笑顔で挨拶をしてくれた。
「お……おはようございます」
「清々しい朝ですね」
「……そうですね。空気が新鮮に感じます」
「はは、私も同じことを考えていました」
当たり障りのない、何でもない話。
面白い内容でもないのに、彼はとても笑顔だった。
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