出会い。

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  というか、なんで貴方は無言な訳? 話しかけて来たのはそっちじゃない。 この気まずい雰囲気、どうにかしてほしいわ。 ……私のその願いを汲み取ったのは、彼ではなかった。 「ワンワン!」 「えっ、私?」 「こ、こらジョイ!」 彼のペットである柴犬は、ボールを加えて私の足元までやってきた。 とてもキラキラした目で、私を見つめている。 「……ボールをちゃんと持ってきたのを、誉めて欲しいのかしら」 私はしゃがみ、犬の頭を優しく撫で、ボールを受け取った。 .
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