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別に、彼と会話がしたい訳じゃない。むしろ朝から人に気を使うのは面倒だから、出来ればもう会いたくない。
でも、彼と会いたくないからって、ジョギングコースを変更するのもシャク。
そんなつまらない意地を大事にする私は、今までと変わらないコースを走っていた。
――次の日。
「へえ、米田さんの学校ではもうすぐ体育祭があるのですか。」
「ええ、まぁ」
「毎日走っているし、きっと活躍されますね」
「……そんなことはないですけど」
「懐かしいなぁ。体育祭。僕はあまり運動出来なくて、いつも憂鬱でした」
「そうですか……」
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