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「心配なこと……ですか?」
佐々木さんは、ジョイから私へ視線を移す。とても心配そうな表情で私を見つめる。
……笑顔以外しか見たことなかったから、動揺してしまう。
「私のことではないんですけどね。……友達が色々辛い目にあっていて。只でさえ体育が嫌いな子なのに、大丈夫かなって」
……あれ、私は何を話しているんだろう。
公園でたまたま会うだけの人なのに……。
「大丈夫だと思いますよ」
佐々木さんは何のためらいもなく大丈夫と言った。
何故だか、私はそれに対して苛立ちを覚える。
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