初めての恋。

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「誰だってわかるわよ。あんなにアツイ眼差しで王子様を見つめてるんだもの」 聡子ちゃんと話していて、自分の顔がゆでたこみたいになっていくのが分かった。 確かに、聡子ちゃんに目隠しされる前、私はある1人の男の子の姿をずっと見つめていた。 教室の一番前、左端の席で本を読んでいる。 右端の後ろの席にいる私からは、ほぼ後姿しか見れないけれど、それでもずっと見つめてしまう。 .
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