448人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねー、無視しないでよ。
突然、学校行ったのは悪かったって。それで怒ってるなら、謝るからさ」
「…………なら、謝ってよ」
だって私、ケーキバイキング楽しみにしてたのに。この恨みは謝られたくらいじゃすまないんだから!
「……へ?俺謝るの?」
私の返答が意外だったのか、目を丸くして彼が私をまじまじと見、私がキョトンとしてると、彼が突然吹き出した。
「ふはっ」
「ちょっ。なんで笑うのっ」
「いや、なんか新鮮で」
「新鮮?」
フレッシュ?何が?
「普通さ、『別に怒ってないよ』とか『気にしてないから』っていうもんでしょ、女って。
俺の場合、大抵そんな風に言われるんだけどなー。
ハハ。
スッパリ『謝って』だなんて、言われたの初めて」
「……そうでございますか」
そりゃ、そうでしょうよ。
こんなカッコイイ男に言われたら、許す気になっちゃうよ。
最初のコメントを投稿しよう!