初恋の君?

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  「ねー、無視しないでよ。 突然、学校行ったのは悪かったって。それで怒ってるなら、謝るからさ」 「…………なら、謝ってよ」  だって私、ケーキバイキング楽しみにしてたのに。この恨みは謝られたくらいじゃすまないんだから! 「……へ?俺謝るの?」  私の返答が意外だったのか、目を丸くして彼が私をまじまじと見、私がキョトンとしてると、彼が突然吹き出した。 「ふはっ」 「ちょっ。なんで笑うのっ」 「いや、なんか新鮮で」 「新鮮?」  フレッシュ?何が? 「普通さ、『別に怒ってないよ』とか『気にしてないから』っていうもんでしょ、女って。 俺の場合、大抵そんな風に言われるんだけどなー。 ハハ。 スッパリ『謝って』だなんて、言われたの初めて」 「……そうでございますか」  そりゃ、そうでしょうよ。  こんなカッコイイ男に言われたら、許す気になっちゃうよ。  
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