戦闘開始?

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*** 「つっ、かれたぁーーー」 「……買い物しただけで、どれだけ疲れてんの、遥。 ほら、ちゃんと手ぇ洗ってきな」 「はぁい」  “家帰って、ちゃんと手を洗わないなら、ピアノ弾かせてあげないよ?”  ふふ。思い出しちゃった。  夏にぃの、口ぐせ。 「何、笑うとこ?」 「うぅんー。 洗ってきまーす」  ネギが一人だけ顔をのぞかせたスーパーの袋を、床に置いて洗面所に向かった。  なんだろ。私、すごくいま上機嫌。  手を洗いながら、顔をあげたら、目をキラキラさせた私がいる。  遥さん。もう夜なのに、どうしてそんなにランランしてるの。  すごく楽しかったからです、お買い物が。  あのとき――――正確には、彼が私の髪を指に絡めたあたり。彼は、急に「ヤベっ」ってつぶやいて、私の髪から手を離して時計を見たかと思えば、また「ヤベっ」って言った。  
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